【第4回真皇杯北陸予選4位、オンライン予選Aベスト8構築】脱出ギガドリマンダ+襷追い風スイクン始動積みリレー~砂と風を征く者達~

 こんにちは、キョンです。今回の記事は私が参加した第4回真皇杯北陸予選で4位、表選出のギガドリマンダとエムリットは型が同じで裏が少し変わった構築でしたが真皇杯オンライン予選Aベスト8だった構築の紹介をします。参加予定のラスチャレには別の構築を持っていく予定なので供養みたいな感じです。

 使用した構築はこちら↓になります。

 

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※画像は北陸予選で使用。オンライン予選Aではスイクン→サンダー、デンジュモクウルガモス

 

 とりあえず並びはギガドリマンダです。先入観なしにパーティを見たらおそらく

・さらさら岩ギガイアスからのドリュウズメガボーマンダの砂展開

・重力ギガイアスからのデンジュモクによる重力催眠

・砂と相性が良い補完枠のスイクン、左上嫁兼パセリ枠エムリット

みたいな感じになるんじゃないかなと思います。しかしそんなことはありません。このパーティのコンセプトはタイトルにもある通り、

 

①脱出ボタンを持たせたギガイアスからのドリュウズメガボーマンダによる砂展開

②初手襷追い風スイクンを始動要員としたメガボーマンダと瞑想身代わりカムラデンジュモクによる積み展開

 

となっております。エムリットはパセリです(3分ぶり2度目)。1つ目は持ち物が少し変わっているだけでまだ分かる範囲だと思います。2つ目はまぁ普通に考えて理解が追いつかないと思いますが、私はこれに可能性を感じて真面目に組みました。

 

 

【構築経緯(ちょっと長いかも)】

 今期のレートシーズンは真皇杯が被ってくることもあり、自分が一番好きな構築である砂パでレート及び真皇杯予選に勝負をかけることにした。砂起こし要員を誰に使用か悩んでいる時、いつも初手にさらさら岩持ちの砂起こし要員からf:id:kyon1101:20180626191021p:plain8ターン決着をやっていたため、ふと砂ドリュウズを2回くらい展開出来たらなぁと考えていると第6世代の脱出ボタンを持たせたバンドリ砂展開を思い出し、上手くクッションを絡ませることで砂展開を2回できる脱出ボタンによる砂展開をベースとして考えることに決めた。それを踏まえて砂起こし要員を考えると、第7世代から特性に砂起こしが追加され、砂起こし要員の中で大爆発という唯一の退場技を覚えるf:id:kyon1101:20180626191055p:plainが候補に挙がり、砂パのメガ枠として皆さんお馴染みで私が一番使い慣れていて信頼している腕白f:id:kyon1101:20180626191116p:plainを絡ませた脱出ボタンギガドリマンダの砂軸が完成した(タイトル回収)。

 主軸が決まったため裏選出を考えると、私が腕白マンダを軸とした裏選出でいつも意識している「腕白マンダを止めに来てかつ腕白マンダが起点にできないポケモン(ポリゴン2クレセリア、サンダー、ボルトロス、カプレヒレスイクンなど)を起点にできるポケモンを探すと、ギガイアスと同居することで重力催眠のギミックに見せつけることができ、瞑想身代わりでこれらのポケモンを起点にすることができるf:id:kyon1101:20180626191140p:plainが候補に挙がった。持ち物だが、デンジュモクは元の特攻が高すぎるため、臆病カミツルギのように性格、個体値努力値を調整してビーストブーストで素早さを上げる調整ができないので、能動的に体力を減らすことができる身代わりと相性が良く、発動すると素早さが上がるカムラの実を採用した。

 ここで元の素早さがお世辞にも速いとは言えないデンジュモク、素早さを削った耐久振りメガボーマンダが裏選出エースのためラスト枠には砂パに入っていても違和感が無いかつ素早さ操作ができるポケモンを探すと、砂パの水枠で比較的採用され、凍える風と追い風の素早さ操作ができる2つの風を両立できるf:id:kyon1101:20180626191201p:plainを採用した(タイトル回収枠)。裏選出における重要な役割を果たす(予定の)このスイクンは主に初手出しが想定されるが、Z技やら種族値火力お化けによる火力インフレが進んだため、耐久振りして初手に出してもワンパンされて何もできずに退場は悲しいことになる。そのためこのスイクンに求められることは、1回攻撃を耐えて凍える風or追い風を展開することである。ならばそれに最適な持ち物があるではないか。ということでどんだけ大火力でも連続技でなかったらHP満タンなら1耐える最強アイテム気合の襷を装備した†襷スイクンというぶっ飛んだポケモンが誕生した。

 最後にエムリット枠のf:id:kyon1101:20180626191224p:plainは、技範囲と瞬間火力を取ることができるいつも使っている対面性能高めの控えめHCDベースのエスパーZエムリットを採用してパーティが完成した。

 

 

【個体紹介】

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エムリットエスパーZ NN:EcarlateAnge

サイコキネシス/冷凍ビーム/10万ボルト/身代わり

控えめ 187(252)-×-129(28)-156(132)-137(92)-101(4)

H:ぶっぱ

B:A実数値189バシャーモZフレドラ耐え

C:余り

D:C実数値147カプ・コケコのエレキフィールドZ10万ボルト最高乱数切り耐え

S:端数

 

 フランス語ROMで2度の性格不一致を経て、固定リセット2955回目に来た色違いエムリット。持ち物は瞬間火力が出せるエスパーzを持たせ、技は一致技のサイコキネシス、地面タイプやメガボーマンダなどへの遂行技となる冷凍ビーム、テッカグヤやメガギャラドスカプ・レヒレなどへの安定打となる10万ボルトまで確定として最後の枠は受けループやカバルドンに対して有利になれる身代わりを採用した。

 主に裏選出のスイクンデンジュモクの代わりに出ることが多く、広い技範囲で荒らしたりエスパーZの瞬間火力で相手を雑に削ったりして裏の圏内に入れたりするのが主な仕事だった。

選出回数:北陸予選6/10 オンライン予選5/13

 

 

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スイクン@気合の襷 NN:Winding Road

熱湯/凍える風/追い風/吠える

控えめ 175-×-135-156(252)-136(4)-137(252)

CSぶっぱ、余りDL意識でD振り

 

 本構築最高レベルの地雷枠。連続技を除く技を襷で1回耐えて凍える風or追い風による素早さ操作による裏のメガマンダやデンジュモクのサポートを行う。努力値は襷で耐えることを前提としているため、何も考えずにCSぶっぱとした。技は火傷を狙える熱湯、コンセプトの凍える風と追い風としてラスト枠には自身の起点回避、バトン展開や積んだ相手を襷を盾にして流すことができる吠えるを採用した。

 レートでの試運転や予選での対戦相手を色々と驚かせたりして楽しかった。襷を盾に風を展開して裏のエースの補助をしたり、積まれた相手をとりあえず流すなど当初私が期待していた通りの活躍をしてくれた。3位決定戦の時に実況で「ジャローダのC4上昇リーフストームスイクンにヒット!ん?耐えた?襷!?」みたいな感じになって会場もいろんな意味で驚いてたのを見て少し笑ってました()

選出回数:北陸予選5/10

 

 

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ギガイアス@脱出ボタン NN:Rock Stream

岩石封じ/毒毒/ステルスロック/大爆発

慎重 191(244)-155-150-×-140(220)-51(44)

H:16n-1最大値

D:余り

S:無振りカビゴン抜き

 

 表選出の重要な役目を担うギガドリにしては珍しい脱出ボタンを持った砂要員のギガイアス。主にメガマンダを初手に置き、タイミングを見てギガイアスを投げてボタンを発動させたのちドリュウズを出して展開、砂が切れたらメガボーマンダをクッションにして再度ギガイアスを出し、爆発で相手を削りつつ退場してドリュウズを再展開するといった流れがシンプルに強かった。調整は元々はギガイアスの有名な調整であるゲッコウガのZカノン耐えの個体を使用していたが、脱出ボタンの性質上、発動の際にダメージを受けるため調整が意味を成さないので、Dを下げて自分の苦手なポケモンであるカビゴンに対して無振りなら上から毒を打てるようにSを少し振った。

 実際にレートで使用してもさらさら岩と読んで初手のギガイアスを想定した地面タイプやゲッコウガなどが初手に来ることが多かったので、地面なら初手のマンダでそのまま舞って全抜き、ゲッコウガだったらギガイアスを介して砂で襷を潰しつつドリュウズで処理などをしていた。また初手にキノガッサが来た際にはマンダからギガイアス交代→封じを受ける&砂で襷潰す→ボタン発動でマンダ再降臨→威嚇が2回入るので身代わりが封じを耐えて起点にして全抜きというオシャレな動きで勝ったことも多かった。

選出回数:北陸予選3/10 オンライン予選:8/13

 

 

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ドリュウズ@ハガネZ NN:Guilty Fever

地震/アイアンヘッド/剣の舞/身代わり

意地っ張り 191(44)-205(252)-84(28)-×-86(4)-131(180)

H:16n-1

A:ぶっぱ

B:A200ガッサのテクニマッパ93.7%で耐え

D:C155ゲッコウガ水手裏剣5発確定耐え

S:砂下準速スカーフゲッコウガ抜き

 

 表選出の砂エースの国際孵化産色違いドリュウズ。脱出ギガイアスのお膳立てから全抜きを狙いに行く。調整は意地ASベースで先制技に対して最低限の耐久を持たせた型を使用したが素直にASでも良かった気がする。持ち物はメガボーマンダランドロスなど意識のハガネZ、技は一致の地震アイアンヘッド、積み技の剣の舞まで確定で、最後の枠は脱出ボタンで有利対面を作った際に張ることで試合を有利に進めたり、クチートやガルーラの不意打ち択を有利に出来る身代わりを採用した。

 砂かきドリュウズの身代わりは考慮されにくく、受けに来たランドロス対面で身代わりを張ってとんぼ返りや岩石封じなどをして来たらそこで舞う、ギガイアスにグロパンを打ったメガガルの不意打ちを身代わりで透かすなどかなり重宝した。

選出回数:北陸予選3/10 オンライン予選4/13

 

 

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 ボーマンダボーマンダナイト NN:Moon Cradle ※威嚇→スカイスキン

恩返し/羽休め/竜の舞/身代わり

腕白 201(244)-165-187(156)-×-110-154(108) ※メガ後数値

H:奇数最大値

B:余り

S:準速100族抜き抜き

 

 いつもの最強メガボーマンダ。調整は素早さのラインをコロコロ変えていたがS実数値153個体を使用していた時にオフで同速2連負けして試合に負けてから準速100族抜き抜きの実数値154をずっと使っている。物理方面で相変わらずの化け物みたいな硬さを見せてくれた。

 今回は脱出ボタンギガドリなので初手出しが多くなり、ギガイアスを地面タイプで見に来たらそのまま舞う、ゲッコウガなどだったらギガイアスを経由してドリュウズの砂展開など普段の砂パとは違う動き方ができて楽しかった。腕白マンダ自体については下の記事を見てください(n回目)

選出回数:北陸予選9/10 オンライン予選13/13

kyon1101.hateblo.jp

 

 

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デンジュモク@カムラの実 NN:GoodnightEND

10万ボルト/めざめるパワー氷/瞑想/身代わり

臆病 188(236)-×-95(28)-195(12)-98(52)-138(180)

H:4n最大値

B:A実数値197地震確定耐え

C:余り

D:残り努力値で無振りポリ2冷凍ビーム無振りクレセリアサイコキネシスの乱数最小

S:カムラ発動後最速135族抜き

 

 今回の構築の裏選出のエースであり腕白マンダの相棒枠。型は蛍火ではなくマンダを止めに来るポリ2クレセサンダーレヒレスイクン対面で積んで身代わりを残せるように瞑想型を使用した。持ち物はZ催眠術が使えず、技で素早さを上げる手段が無いため身代わりと相性が良く、発動すると素早さが上がるカムラの実を採用した。

 北陸予選決勝T準決勝vsRiverさん戦にて

キ「(相手はA+2の珠ではない体力赤のガルド。ダメ計したら影打ち後に身代わり張れてカムラ発動できる。やるしかない!)」

影うち!身代わり!カムラで素早さが上がった!デンジュモクの10万ボルト!ギルガルドは倒れた!ブーストでCが上がった!

キ「(よし!影うちで身代わりは割られたけどブーストでCも上げた!カムラも発動した!」

アローラキュウコンを繰り出した!

キ「(いける!素早さ抜いてるからいったろ!)」

 

相 手 の キ ュ ウ コ ン の 吹 雪

 

キ「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

 

不意のスカーフ持ちでご臨終なので止めてください。

選出回数:北陸予選4/10

 

 

☆オンライン予選で使用した個体☆

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サンダー@混乱実 NN:Rising Hope

放電/羽休め/毒毒/身代わり

穏やか 192(212)-×-105-145-154(236)-128(60)

H:余り

D:11n最大値

S:準速カプ・ブルル抜き

 

 構築で耐久水やポリゴン2クレセリアなどが重かったため採用した個体。仮想敵に毒を入れてひたすら粘る。持ち物は残飯と迷ったが、大ダメージを受けた際に残飯だとリカバリーが効かなくなるので1回は逃げられる混乱実を採用した。正直見せポケ見たいな感じだったので試合に出す気はあまりなく選出も少なかった。

選出回数:オンライン予選1/13

 

 

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ウルガモス@ラムの実 NN:*Rising SUN*

 炎の舞/ギガドレイン/めざめるパワー氷/蝶の舞

控えめ 175(116)-×-89(28)-187(116)-126(4)-151(244)

H:16n-1

B:A222ギルガルドA+2珠影うち耐え

C:11n

D:端数

S:最速85族抜き

 

 古き良きラムウルガモス。持ち物をラムにした理由は急増したカバルドンの前で蝶の舞を積むことで眠りをラムで回復しつつそのまま裏もまとめて全抜きできるようにしたかったため。現在の状態異常(主に欠伸展開)の対策としてはコケコやレヒレのフィールドでカバ展開を阻害することが多くなってきており、その対象ポケモンがいない自分の構築にはカバルドンが良く出てくるので、このウルガモスが刺さることが多く、特にカバマンダ系統の構築に対してイージーウィンを拾えることが多かった。フィールドが強くなっている今だからこそ、昔の有名な状態異常対策だったラムの実が読まれにくくて強かったと感じた。

 選出回数:オンライン予選8/13

 

 

【あと語り】

 ここまで読んでくださってありがとうございました。真皇杯というとても大きな大会の予選であと1回勝てれば本戦というところで負けてしまいとても悔しかったです。その試合も運要素は何もなく、実力負けだったので改めて自分の力不足を痛感しました。全部終わって帰宅するときに福井駅のホームの自分しかいない待合室で泣いてるくらいには悔しかったです。

 けどまだ終わったわけではなく、自分の今年の真皇杯の最後の予選となるラスチャレ(オンラインBの参加資格はあるが用事で出れない)があるのでそこで全力で勝ちに行って本戦に行きたいと思います。仮に次に泣く時は最後に勝った時の嬉し涙にしたいですね。

  ということでこの記事は終わりにしたいと思います。残り少ない予選に出られる方頑張ってください。僕はラスチャレにすべてぶつけます。

 

お疲れさまでした~ヽ( ̄▽ ̄)ノ

 

 

 

 

ラスチャレの構築下さい(小声)

 

 

【戦績】

・真皇杯北陸予選

予選リーグ(上位3人抜け):4-1 上位3人戦績直対OPP完全3すくみ、じゃんけん2位抜け

決勝トーナメント:準決勝敗退、3位決定戦敗退 4位

 

・真皇杯オンライン予選A

予選リーグ(上位2位抜け):9-1 1位抜け

決勝トーナメント:準々決勝敗退 ベスト8